桃李歌壇に捧ぐ 

投稿日:02月10日(火)20時56分51秒 

酸き甘き味はな問ひそ桃李実れる国に吾は来にけり

もぐらもち真闇をいでて久方のあまたらす日を今仰ぎたり

ももたらず耶蘇もほとけも驚かす歌あめつちにやよ満ちわたれ

物詠めばちぢに思ひぞ乱るべき言の葉しげき敷島の道

もろこしの文に飽きたる心地して醜のますらを歌にあざれつ

萌えいづる早蕨得むと瑞茎の岡にのぼれば国見のごとし

望月も欠くべきものと知る時し罪ある人もはしく思ほゆ

もろともに物のあはれをながめては知るも知らぬもいざ楽しまな

もののけの住まぬ国こそ悲しけれ祈る心もはた失せぬべみ

野に咲けるをぐさの花のひとつだにしくももしきの大宮もなし

馬なめて深野ゆくがにはろばろと吾はゆくべし友よゐてゆけ

千歳へて吾が腰折れを見る人に如何にと問はば何といらへむ


●記録者 堂島屋  [post.eco-science.ac.jp]
●記録日 02/12(木)13:50

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