「懐友」自解

お聞きするところによりますと、東の都にいらっしゃる貴方は
梅(=好文木)に因んだ雅号に相応しく学問を愛好され、
古の聖人賢者のことをお慕いになっているとのこと。

きっと桃や李の咲き乱れる木陰で哲学的な会話を楽しみ、
李白同様、波間の月を眺めては、美味しいお酒を存分に
召し上がっていらっしゃることでしょう。

かつて私は同好の士に恵まれず、一羽の鶴が仲間を求めて荒野で
鳴いているように孤独でした。それが今や貴方という理解者を得て、
仲睦まじく天の高みにはばたく番いの鴎にでもなった気分です。

梅足さまに一言申し上げます。
漢詩を愛する貴方のことを考えますと、気持ちが高揚してしまい
なかなか寝つけないのです。


●記録者 堂島屋 [202.250.240.254]
●記録日 06/25(木)12:45

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