長歌「法隆寺幻想」上

あきづしま やまとの国に 寺はしも さはにあれども 豊聡耳(とよとみみ)

皇子のみことの 宮柱 高くしろしめ 三つの経典(ふみ) 仏の道を 

つばらかに 明らめたまふ 若草の おほきみてらは 春されば 花咲きををり

秋来れば 雁鳴き渡る まほろばの 寺にしあれば 百敷きの 大宮人も

天離る 鄙のをのこも とがの木の いやつぎつぎに まゐきたり 行ひにけらし

羨(とも)しきろかも    
 
 
 斑鳩の 古きみてらの 松風を 聞けば苦しも われ遅れ来し 
 
 夢殿や 救世観音に ぬかづけば 君がおもかげ まなかひに立つ 


●記録者 堂島屋 [202.250.240.254]
●記録日 07/23(木)13:40

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