寄桃李歌壇

    寄  桃  李  歌  壇

歌  鳥  臨  終  何  事  囀
騒  人  将  死  無  言  善
応  愉  身  在  闘  花  春
桃  李  堂  前  羅  舞  抃

            [七絶仄起:去声十七霰韻]

(訳)  歌鳥の臨終、何事か囀らん
        騒人、まさに死せんとすれば言なきが善し
        まさに愉しむべし、身の闘花の春にあるを
        桃李の堂前に羅(ツラ)なりて舞抃(ブベン)するを

(補足)
  
  この詩は、桃李歌壇のますますの発展を願い、みなさんの投稿がますます盛んになるよう願ったものです。
   この詩、なじみの薄い漢語が多くてすみません。下記、補足します。

1  第一句、第二句
    論語に「鳥のまさに死せんとしてその鳴や哀しき、人のまさに死せんとして
    その言や善し」という言葉があります。
    私の句はこの言葉に触発されていますが、意味はまったく関係なく、「歌う
    鳥も詩人も、死ぬ間際になって歌うのでは遅い、歌えるときに歌おう」と言
    おうとしています。

2  騒人(ソウジン)=詩人のことです。
3  闘花(トウカ)  =唐・長安の春に娘たちが花を髪にかざしてその珍しきを
                      競って楽しんだということです。
4  「桃李堂前羅」  =この句は陶潜にあるよし。わたしは漢和辞典で見つけま
                      した。
5  舞抃(ブベン)  =舞いながら手を打つこと。わたしは、手拍子をとりなが
                      ら舞う意味にとって使っています。


●記録者 鮟鱇 [h016.n078.nhk.or.jp]
●記録日 12/24(木)10:48

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