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歌仙:雛遊び

1997/3/01-3/10

連番 投句 俳号 日時
発句 三代の声かまびすし雛遊び やまめ 3月1日 16時00分
子ら追ひやりて汲む桃の酒 ひとし 3月1日 16時34分
3 遠山の肌紫に暮れかねて 3月1日 17時22分
4 せせらぎの辺に坐禅草咲く 3月1日 17時26分
5 手鞠うた数へし貞女春の月 ゆう 3月1日 18時13分
6 水が紺へと変わり行く空 みお 3月1日 19時56分
7 さわさわと薄が原に風立ちぬ  木粋 3月1日 23時31分
8 覚つかぬ道秋遍路ゆく やまめ 3月2日 09時59分
9 宿をこふ同行二人天の川  ゆう 3月2日 11時52分
10 障子に青く黙す馬追 みお 3月2日 23時33分
11 文渡すこころも遙か望の月 きこ 3月3日 11時13分
12 異国にありて難破せし舟 ゆう 3月3日 13時06分
13 ルバングに小野田少尉の勇姿あり やまめ 3月3日 16時07分
14 明治の気骨利では動かぬ  木粋 3月3日 20時37分
15 光る風受けてその崖煌けり みお 3月4日 00時37分
16 長寿の郷に岩燕涌き やまめ 3月4日 15時13分
17 天よりの滴を横切る花吹雪 みお 3月4日 16時29分
18 白は切れない北町奉行 やまめ 3月4日 17時22分
19 垣の内あるじを待ちて髪洗ふ ゆう 3月4日 19時22分
20 思ひ出さるるバテシバの故事 3月5日 16時46分
21 旧約の世から紛争今もなほ 3月5日 16時48分
22 油注げば火燃え盛りて きこ 3月6日 16時27分
23 その刹那五右衛門かっと目を見張り みお 3月6日 21時21分
24 まぶたに残る夢のまたゆめ 木粋 3月6日 21時58分
25 灯を消してオンリーユーと呟けば 3月7日 00時21分
26 雪夜にひとりアダモ唄ひて きこ 3月7日 09時38分
27 忘れ得ぬ震災の日の凍空を 3月7日 23時58分
28 乳飲みご抱き目覚む路上に  きこ 3月8日 14時40分
29 秋暑し 「ちゃん」 の狼月に吠ゆ ひとし 3月9日 08時29分
30 夜長は笛ぞ指に親しき みお 3月9日 09時54分
31 志し半ばになりて秋の宿 やまめ 3月9日 15時44分
32 潮音遙かに竜馬還らず はる 3月10日 11時51分
33 美しき小石を拾ふ夕まぐれ 3月10日 12時44分
34 あすは卒業胸ふさがりて はる 3月10日 16時02分
35 門出づる袴もゆかし花に栄ゆ ゆう 3月10日 16時24分
挙句 春の匂ひぞあとに漂ふ はる 3月10日 16時41分