投句: | 葉子、香世、木菟、楽人、重陽、浜本恵子、坂口久美子、小林奈々、楽千、悠久子、雲外、東鶴、安寿 |
選句: | 楽千、楽人、重陽、雲外、安寿、香世、松、木菟、悠久子、葉子、東鶴 |
板の間に喝跳ね返る寒稽古 安寿
冬空や鷺つくねんと白くゐて 葉子
良い子には サンタが来るよ クリスマス 坂口久美子
翁忌や卍に見えし守宮をり 重陽
我が息の自在許さじ雪しまき 重陽
白障子開けばそこは青き空 悠久子
秋冷や重たき腰も帰りけり 楽千
冬の空オリオン座より他知らず 楽人
いちめんに蒲団敷くごと冬の空 安寿
スッポンの 俺は雄かと 首かしげ 雲外
小春日や老母の腰もやや伸びて 葉子
誰の足 炬燵の中で つつき合い 小林奈々
知命なり空しさ半ば初時雨 東鶴
腰のばし 冬空にまた 麦を踏む 雲外
隣人くしゃみみっつの目覚めかな 香世
胸を抱き小走りの裾しぐれ来る 木菟
凍空や 二条烏丸 鰊そば 雲外
大寒や一番風呂の足の裏 香世
夕空に炎を吐きしモミジ山 楽千
終い湯を出てカラコロと夜寒かな 楽千
凍鶴は何も語らずただ立てり 悠久子
冬の星空に流れる獅子の髭 東鶴
めいめいの腰の旋律ゲレンデに 安寿