投句: | 旻士、芳生、明子、素人、白馬、青榧、佳音、毬栗、ぽぽな、双六、伊三、雪女、素蘭、半可、潮音、葉子、英治、文枝、雛菊、悦子、鞠、わたなべはるを、庚申堂、梵論、愛子、治男、馬客、柊、童奈、丹仙、月雫 |
選句: | 雛菊、童奈、英治、葉子、芳生、雪女、わたなべはるを、双六、鞠、梵論、ぽぽな、青榧、毬栗、半可、文枝、治男、馬客、佳音、素蘭、旻士、明子、潮音、愛子、月雫、悦子 |
退院の母のあくびや敬老日 毬栗
敬老日色をよりあふドロップス 青榧
灯台へつづく電柱鰯雲 治男
地球釣りにゆこうかおおい鰯雲 月雫
ステップにモボの片鱗敬老日 素蘭
窓の日のしづかにうごく敬老日 潮音
曽祖父の名は文八や鰯雲 雪女
月草や買物籠に眠る犬 佳音
露草にかがめるひとと四十年 英治
あしうらに下駄清しくて鰯雲 半可
露草や赤子守する大男 治男
大手門前に集ひて敬老日 雪女
露草や伸び切つてゐる犬の舌 毬栗
泣けそうな朝いわし雲笑ってた 伊三
母の忌も七度となり鰯雲 双六
富嶽より朝降りてくる螢草 芳生
老い母にそを看取る子に敬老日 芳生
折り鶴の折り方いくつ敬老日 ぽぽな
草刈る手束の間止まる蛍草 庚申堂
十字架の真っ直ぐ天へ鰯雲 文枝
露草の潜めし丈の長さかな 半可
露草のブルーブラック指の先 青榧
露草や下駄突っかけて露天風呂 素人
あいまいな齢となりて敬老日 双六
鰯雲朝青龍の蒙古顔 童奈
ビリ駆ける子の背に拍手いわし雲 雛菊
露草の藍色目立つ夕曇り 悦子
菓子折が二代に届き敬老日 明子
座る席迷ひてゐたり敬老日 柊
露草や友禅洗ふ水の音 明子
西塔に光のかけら鰯雲 潮音
任地へと発つ誕生日鰯雲 鞠
露草の露をまとひて灯りをり 童奈
露草に先客のあり蜆蝶 柊
老い言はず親子二代の敬老日 鞠
露草や廃墟のままの純喫茶 雛菊
逆らいて世にはびこりて敬老日 馬客
高層の窓ことごとく鱗雲 ぽぽな