投句: | わたなべはるを、素人、鞠、芳生、青榧、素蘭、雪女、松風子、丹仙、毬栗、双六、悦子、葉子、英治、治男、愛子、芽木、潮音、柊、童奈、伊三、梵論、馬客、明子、半可、佳音、月雫、庚申堂、雛菊、ぽぽな |
選句: | 芳生、梵論、英治、鞠、松風子、葉子、わたなべはるを、素人、雪女、青榧、毬栗、佳音、童奈、半可、悦子、双六、素蘭、庚申堂、潮音、雛菊、治男、馬客、愛子、伊三、月雫、ぽぽな、丹仙 |
草千里雪の千里となりにけり 月雫
少年が石蹴る背中冬木の芽 明子
幾千の冬芽を抱き森鎮む 双六
新しき恋の予感や冬木の芽 童奈
冬木の芽どこかに星の生るゝ音 佳音
千六本女の意地も刻みけり 雛菊
我らより若やぐ師なり年忘 丹仙
四女には千冬と名付けクリスマス 鞠
うるか舐め老爺ふたりの年忘れ 葉子
さてもまあ女ばかりよ年忘 双六
汁の具は千切り大根たまご飯 双六
吾子いつか声尖りきて冬木の芽 愛子
働く手無為の手揃ひ年忘 愛子
新築の工事現場や冬芽満つ 毬栗
夜神楽や千年杉の萌黄色 悦子
十二月剥がれてゆれる千社札 松風子
凛々と空を指したる冬芽かな 芽木
今さらにひとの恋しき年忘れ 半可
極月や千両箱も出る芝居 佳音
奥能登の怒涛幾千浪の華 童奈
千代紙に包み年玉ならべけり 英治
年忘ワインにゆると日々溶かす 雛菊
陽にゆるみ風にちぢみつ冬木の芽 英治
冬木の芽そろばん塾の生徒減る 素人
ものいはぬ人の手仕事冬木の芽 素蘭
夕映や冬芽のかたちあらはなる 松風子
化粧とは隠すことなり年忘 童奈
除夜の鐘千年杉のシルエット 素人
冬木の芽雲放ちゐる駒ヶ嶽 芳生
どこかしら顔にみえたる冬芽かな 月雫
ショールしかと千里百夜の恋の闇 馬客
冬木の芽角で友待つ中学生 雛菊
千年も万年も星冬木立 毬栗
抽斗の歪みを正す年忘 芽木
年忘れ法螺のからまる男どち 雪女
千円札きっちり折って年玉に 葉子
病床に千羽鶴折る聖誕祭 わたなべはるを
千姫の化粧櫓や月冴ゆる 柊