投句: | 文枝、葉子、素人、満太郎、鞠、芳生、悦子、半可、毬栗、佳音、双六、松風子、潮音、英治、伊三、馬客、ぽぽな、康、童奈、わたなべはるを、芽木、治男、明子、愛子、月雫、流砂、柊、雛菊、素蘭 |
選句: | 素人、半可、葉子、英治、毬栗、芳生、雛菊、童奈、双六、佳音、潮音、松風子、康、連、わたなべはるを、素蘭、馬客、文枝、ぽぽな、治男、月雫、愛子、明子 |
花冷えや母の匂ひの貝釦 ぽぽな
人を待つ胸ふかく吸ふ花の冷 明子
雀らに広き空あり復活祭 芽木
亀鳴くや芥箱から求人誌 雛菊
亀鳴くやひとつ見送る路線バス 佳音
花冷やフジタの白を観に上野 素人
花冷や座椅子こきこき背を正す 月雫
花冷の土手吹かれゆく新聞紙 童奈
亀鳴くや雨呼ぶ時は裏声で 潮音
男らの髯のみな良し復活祭 英治
わづらひて花冷の夜のうどんかな 英治
町をゆく明るき声よ復活祭 松風子
亀鳴くやまどろみに聞く母の声 松風子
地下街に花を買ひけり復活祭 わたなべはるを
亀鳴けど非常階段確認せよ ぽぽな
花冷の皆ふれてゆくシニョンかな 佳音
どの窓も水の輝き復活祭 ぽぽな
フィレンツエの丘に鳴る鐘復活祭 素人
復活祭アステアの脚長かりき 馬客
亀鳴くや憶えはじめの九々のこゑ 康
耳立てて花冷聞くやキリンの子 伊三
昨夜鳴きし亀か甲羅を干してゐる 柊
亀鳴くや亀鳴かざるや雨匂ふ 双六
トーストの耳食ひ残す復活祭 月雫
明日会ふまでのさよなら復活祭 雛菊
花冷や副葬品の首飾り 柊
子どもらは肉食が好き復活祭 愛子
亀鳴くやゴッホのぬり絵購ひぬ 芽木
亀鳴くや古文書開く資料館 わたなべはるを
亀鳴けり閉村式の楽に和し 芳生
狂いなく鳶の輪を描く復活祭 芳生
花冷ゆる空より百舌鳥の尖る声 半可
花冷の磨きあげたる墓石かな わたなべはるを
花冷や足腰弱き国憂う 馬客
復活祭座布団ほどの玉子焼き 佳音
花冷ゆる日や和三盆すこし購ふ 康
亀鳴けりいにしへびとの眠る丘 明子
ものの名を詠むてふ遊び花冷ゆる 素蘭
川原行く仔犬の眸復活祭 毬栗
亀鳴くや夜空は赤き腹見せて 潮音