投句: | 伊三、葉子、郭公太、芳生、鞠、素蘭、馬客、素人、松風子、佳音、潮音、れん、柊、ぽぽな、英治、わたなべはるを、治男、雪女、雛菊、双六、明子、半可、連、月雫、梅雪 |
選句: | 郭公太、連、鞠、芳生、英治、雛菊、松風子、半可、柊、葉子、ぽぽな、伊三、佳音、れん、潮音、素人、素蘭、馬客、治男、双六、月雫、明子、雪女、梅雪 |
全力でゆく虹のこと話すため ぽぽな
虹立つや地球の把手やはらかし 佳音
この町に知る人なくて土用かな 雪女
横丁のその横丁の土用かな 英治
いくさ絶えぬ世を眠りきて蓮かな 英治
大空に腹なでさせて土用猫 潮音
振り向けば虹の真下の馬籠宿 芳生
小さき窓開けて下宿の土用干 わたなべはるを
虹消えて茶飲み話にもどりけり 松風子
むつつりと串打つ男土用入 素蘭
還暦や遠近レンズに虹二つ 連
虹出たと校内放送谺して 潮音
山雲のい行き烈しき蓮かな 芳生
十日前会いし人逝き蓮ひらく 治男
大泣きの子をあやしゐる土用かな 芳生
昼の蓮きつちり閉じてしまいけり 雛菊
ポトス伸びるふうらふうらと土用かな 雛菊
千年の夢一瞬に蓮の花 梅雪
陰膳を据えてうなぎを頬ばれり 連
この星の未来は暗し梅雨嵐 梅雪
虹立つや母のをりますところまで 月雫
虹追えば遠く筑波のありにけり 馬客
虹を見る生徒怒りし眼かな わたなべはるを
蓮池に失せぬ古代の香りかな 葉子
先逝くよ蓮の台で待ってるよ 素人
雨音に祇園囃子や炎暑待つ 伊三
くぐるべき虹に向かひて列車発つ 英治
荒梅雨の義歯置き忘れ永平寺 治男
窓の虹胸病む姉妹目をこらし 葉子
遠きもの引き寄せてゐる紅蓮 柊
蓮の葉や弁天堂の夕明り 松風子
カタカナの野菜購ふ土用かな 佳音
遠雷や相模は土用の海となる 半可