投句: | 芳生、剛、旻士、馬客、恵、柊、春愁、童奈、素人、明子、素蘭、ぽぽな、丹仙 |
選句: | 柊、素人、旻士、芳生、剛、ぽぽな、童奈、恵、春愁、馬客、素蘭、明子、丹仙 |
列車過ぐ風を離さぬ花芒 春愁
珈琲の沈黙二つ蔦紅葉 ぽぽな
紅葉の比叡を仰ぐ一会かな 芳生
赤壁の空翔けゆくや大白鳥 丹仙
足袋の鞐はずれしままや七五三 春愁
白鳥やいい夫婦の日過ごしをり 童奈
夕映えを攫ひてゆけり椋鳥の群 芳生
枯枝に鴉ばかりの下界かな 剛
桜紅葉郵便受に入りゐたる 明子
七五三帰りは靴に履き替へて 柊
七五三跳ねるな汚すなぷっぷくぷう 旻士
素数かつ陽の斎ひ児七五三 素蘭
紅葉谷まもなく湖に沈む村 素人
七五三写真の知らぬ過ぎし日々 恵
白鳥や港に古き連絡船 剛
振袖の引きずってゆく千歳飴 素人
晴れていて閑散として七五三 馬客
飛来せる白鳥湖に着水す 素人
紅葉狩奥へ奥へと誘われり 童奈
紅葉して命なりけり今朝の木々 馬客
紅葉かつ散りゆくなかを美術展 丹仙