投句: | 素蘭、芳生、鞠、恵、英治、馬客、春愁、柊、素人、戯れ子、童奈、治男、明子、愛子、佳音、ぽぽな、丹仙 |
選句: | 芳生、柊、ぽぽな、恵、童奈、素人、愛子、馬客、治男、佳音、戯れ子、明子、英治、素蘭、雛菊、丹仙 |
胎動を抱きしめながら初湯かな 鞠
定年の両腕浮かす初湯かな 英治
初銭湯コーラの瓶のグラマラス 佳音
べえごまを鋳込む老工初仕事 明子
校長が児らを指南の独楽回し 鞠
初空へ翼成す児を肩車 愛子
おつちやんの独楽が欲しいといはれけり 佳音
弟のぐずり出したる独楽廻し 童奈
誰彼に告げたし冬の虹顕つと 明子
女湯も初湯の客のあるらしき 馬客
傾く独楽されど地球は廻りをり 春愁
寒晴やホワイトハウス去る人も 佳音
くノ一のくは久の崩し国栖の笛 素蘭
独楽まはる無限といふ静止 丹仙
子に送る荷物の中へ独楽三つ 治男
野末より色めく風や雪女 芳生
初氷古鏡のごとき潦 柊
路地裏に独楽に興ずる子らの声 素人
期することつぎつぎ浮かぶ初湯かな 芳生
境内の一隅借りて独楽廻し 柊
子らの輪に翁声張る喧嘩独楽 愛子
初湯してなかなか副詞みつからぬ ぽぽな
冬深しオバマ劇場開幕す 童奈
湯豆腐やテレビに映る星条旗 戯れ子
惑星のどこかで独楽が立ち上がる ぽぽな