投句: | 素人、悦子、芳生、馬客、愛子、素蘭、春愁、鞠、柊、英治、治男、明子、月雫、丹仙 |
選句: | 芳生、柊、鞠、英治、素人、悦子、馬客、素蘭、愛子、治男、明子、月雫、春愁、丹仙 |
畳屋の肘の年季や針供養 月雫
夫の背の春日にそつと触れてみる 愛子
でこぼこの祖母の指貫針供養 悦子
チョコレート溶けぬ寒さでありにけり 月雫
旧正や農家を継ぐと言ふ五男 丹仙
旧正や楽日も近き旅一座 馬客
忘れ得ぬかのくつ箱や黄水仙 春愁
家庭科の得意な息子針供養 鞠
旧正の波耀へる鳰の海 芳生
白壁は水と睦みて城の春 芳生
荒れ沢のここから展け猫柳 明子
旧正の爆竹煙る支那の街 悦子
旧正や東洋人とひとくくり 月雫
春の日や手作りチョコがどんと來る 丹仙
春めきて十四日の小箱かな 素蘭
旧正の日差まぶしと思ひけり 明子
義理チョコの置かれ余寒のデスクあり 英治
漆黒の玄武が絵文字t針祭 素蘭
外つ国の旧正月に迷ひ込む 愛子
針供養自分で縫いし和服着て 治男