投句: | 素蘭、芳生、鞠、素人、松風子、英治、柊、ミヌ、愛子、春愁、馬客、月雫、治男、明子、童奈、戯れ子、丹仙 |
選句: | 柊、童奈、芳生、英治、春愁、素蘭、鞠、松風子、愛子、素人、ミヌ、馬客、月雫、明子、戯れ子、治男 |
寡婦長き母へ真赤なカーネーション 鞠
新樹光教室の窓開け放ち 明子
花道は見得切るところ初鰹 素蘭
バンジージャンプ新樹の海へ身を投げる 素人
寄りてはや昔語りや初鰹 英治
湖きらり新樹に残る雨粒も 柊
そのなかに母の呼ぶ声百千鳥 芳生
若葉雨母の小さき肩敲く 春愁
乗り換へのホーム匂える新樹かな 月雫
花は葉に亡母の齢を指折ぬ 愛子
麓よりブラスの響き新樹光 戯れ子
瞑想の石仏ひとつ新樹陰 芳生
黒潮の怒濤とどめる初鰹 松風子
四国路を旧婚の旅初鰹 鞠
聖五月瞳の懐かしきアリア像 松風子
畳なはる山の新樹の濃し淡し 童奈
かぎろひし母美しく老いにけり 戯れ子
クール便にお礼のメール初鰹 柊
身命に心あらたむる新樹かな 素蘭
宙吊りのビルのゴンドラ新樹光 春愁
バーバにもあげるとカーネーションひとつ 馬客
カーネーションこつそり孫に買はせけり 丹仙
境内のみなぎる木々や新樹光 治男
外海の暗きうねりや初かつを 月雫
つつがなく終へるひと日や初鰹 愛子
ふるさとの海は青いか初鰹 戯れ子
皆は赤く彼だけ白いカーネーション 童奈