投句: | 白馬、素蘭、芳生、春愁、柊、馬客、治男、松風子、ミヌ、英治、愛子、月雫、明子、素人 |
選句: | 柊、白馬、春愁、英治、芳生、ミヌ、馬客、素蘭、松風子、愛子、治男、素人、明子、月雫 |
水の輪の音なくひらく秋思かな 松風子
マラソンのしんがり消ゆる花野かな 芳生
母がゐて父がうなずく夕花野 春愁
葡萄もぐ一碧の天揺らしては 芳生
無花果の実の生るこの木九年目 月雫
見返れば我が影はまだ花野中 馬客
似し顔を羅漢にさがす愁思かな 明子
所在無きひと日余して愁思かな 愛子
自己分析できる男よ天高し 白馬
花野来てもうなんにもいらないと 白馬
ただひとりこの道をゆく秋の暮 素人
花野きてひとりぽっちをかみしめる 素人
窓によれば漢にあれど秋思う 馬客
もののふを謳ふシアトル秋高し 愛子
四畳半膝を抱える吾が秋思 素人
いもうとを置き去りにした花野かな 月雫
腕みがく面壁九年玉の汗 春愁
爽やかに武士道徹すバットかな 柊
秋思かな白磁の白のあたたかき ミヌ
デカルトの一語思ひゐる秋思かな 芳生
二百本二千本打つ芝の秋 英治