投句: | 芳生、素蘭、白馬、馬客、丹仙、柊、英治、春愁、愛子、素人、鞠、康、明子、松風子 |
選句: | 芳生、英治、柊、鞠、康、白馬、素人、馬客、愛子、明子、素蘭 |
盥より抱く赤子やさくらんぼ 春愁
消毒をして梅雨寒の動物舎 明子
凡夫にて天寿尽くすや桜桃忌 愛子
静かなる別れとなりぬ梅雨の月 柊
蹴り込みし夏至のボールや喜望峰 英治
桜桃をふふめば近き母郷かな 芳生
梅雨の月掲げて寂と朱雀門 芳生
くれなゐの雫二粒さくらんぼ 素蘭
辛勝と惜敗応援明易し 鞠
はやぶさの光陰の矢や梅雨の星 素蘭
ブブゼラの大地響動もす夏の夜 素人
梅雨滂沱鷺のちいさき目にも降る 康
梅雨夕焼スカイツリーのシルエット 素人
桜桃忌手許小暗き四畳半 松風子
オフサイドは微妙ブブゼラ鳴りやまず 康
暁闇に雨音籠り梅雨に入る 馬客
夏草やブブゼラの音に靡きけり 馬客
病棟の着替へ増えたる入梅かな 丹仙