投句: | 素人、芳生、康、春愁、鞠、水、英治、白馬、柊、素蘭、馬客、明子、愛子、丹仙 |
選句: | 鞠、芳生、春愁、柊、英治、水、素蘭、愛子、明子、康、馬客、丹仙 |
残暑なほ躬に心棒を通したし 愛子
白文に乎古止点打つ残暑かな 素蘭
また同じ話聞きゐる秋暑かな 芳生
夕陽に絵筆をいそぐ素秋かな 素蘭
人物評言ひ尽くしたる残暑かな 英治
頑なな父に補聴器虫しぐれ 馬客
百までも生きよとをさな秋晴るる 愛子
秋暑し卆寿の母に見舞ひ状 丹仙
吾子見舞ふ退院遠き残暑かな 丹仙
いいひとと言はれ肩凝り秋暑し 鞠
晩年のいまどのあたり竜の玉 芳生
ひだる神取り付きさうな残暑かな 柊
菩提寺はビルの狭間や秋彼岸 柊
秋暑しジャムセッションの余熱かな 春愁
あきらめてゐしが満月出てゐたる 明子
三角や四角の話月見酒 素蘭
月見るや何時より小さし父の背 愛子
俳人の寄りて月見の寡黙なほ 英治
モノよりも何より会話赤のまま 春愁
足止め月見の客となりにけり 春愁