投句: | 葉子、涙笑、木菟、香世、重陽、ひとし、雲外、悠久子 |
選句: | 香世、葉子、雲外、涙笑、松、木菟、重陽、やんま |
朧夜やこつこつ固き靴の音 葉子
ぽつぽつと誘い会うごと梅開く 香世
探梅の 声の過ぎゆく 茶店かな 雲外
薄墨の 夜の紅梅 月朧 雲外
鎌倉やこぶし華やぐ小谷かな 重陽
朗らかに心に宿す炎かな 涙笑
退職の宴果てけり夜の梅 ひとし
書を置きて外に出でこよと梅さそひ 葉子
梅が香やおんなと称びしことのあり 木菟
ギャルのごと淑女ふるまう花のもと 木菟
酔蝦を舌に載せたり春の夜 ひとし