投句: | 白馬、柊、素蘭、芳生、鞠、松風子、英治、素馨、省吾、素人、治男、馬客、愛子、明子、あや、春愁、丹仙 |
選句: | 柊、芳生、素人、英治、白馬、鞠、松風子、治男、春愁、馬客、素蘭、あや、省吾、素馨、愛子、明子、丹仙 |
梅の香を衣桁に解くや旅三日 愛子
麦踏むや疎開の村に独り老ゆ 馬客
子ら待ちし薬行李の紙風船 愛子
戸一枚あけて眺むる春の雪 松風子
ひもじさに酸葉噛みし日遥かなる 芳生
春寒し銭湯帰りの下駄の音 省吾
裕次郎ひばりの唄や百千鳥 松風子
公園に子供ぽつぽつ梅静か 白馬
春雪の山に聳ゆるパゴダの塔 治男
胸の火を消さぬ重たさ春の雪 素馨
梅東風の湯島天神女坂 柊
舌の上にひとひら受けて春の雪 馬客
スクラムも議事堂前も朧なり 素馨
春いまだ来たらずイムジン河を聴く 丹仙
梅の花わずかに開けるガラス窓 省吾
少しだけ寄り道したや春の雪 省吾
廃れ井や鉄漿溝のねこやなぎ 春愁
昭子和子多き旧友建国日 鞠
梅が香やかたはらになほ顕つ女房 英治
春の雪トレーに今日はカプチーノ 英治
ふふむ梅母系に享けし八重歯かな 春愁
霊異記の版図広げむ余寒かな 素蘭
60年安保青竹ヘルメット 白馬