投句: | 素蘭、春愁、素人、白馬、あや、芳生、鞠、愛子、馬客、松風子、英治、明子、柊、丹仙 |
選句: | 芳生、英治、柊、鞠、松風子、春愁、馬客、素蘭、愛子、明子、あや、丹仙 |
五月なれニューヨーッ子も紙かぶと あや
農継ぐと決むや初子の鯉幟 愛子
ハンドルをきるはつなつの海見んと 明子
雲行くや夏場所櫓音も無く 馬客
菖蒲湯にみどりごを抱くおづおづと 芳生
もつれ蝶もつれもつれて雲となる 春愁
山国の雲は低くて合歓の花 明子
雲いまは新たな位置にソーダ水 英治
釣堀に孤独の糸と夏の雲 松風子
初夏の湖きららかに帆掛け舟 芳生
はつ夏の丘にはじめて手をつなぐ 英治
初夏の風をたのしむハンモック 素人
初夏の街翳りゆく笑窪かな 素蘭
孫四人粽の由来問はれけり 丹仙
裸婦像に風の新し夏はじめ 愛子
扇持つ黒雲母摺りの大首絵 柊
雲を上げ泰山木の花咲けり 柊
雲の峰故郷の河に水有るや 白馬
ちんまりと兜飾るや老い二人 馬客
初夏や行李の中のナフタリン 松風子
阿凡達の樹の結葉や紙かぶと 素蘭
草に座し見る山並と夏雲と 明子
鯉のぼり地震ごっこの今盛り 春愁
箸とめて思ひ出すこと初夏の酔ひ あや
初夏のあらはにしたる白き腕 柊