投句: | 白馬、松風子、素人、悦子、素蘭、翔河川、馬客、芳生、柊、英治、鞠、明子、春愁、あや、丹仙 |
選句: | 芳生、英治、鞠、悦子、白馬、松風子、あや、素人、馬客、翔河川、明子、柊、素蘭、春愁、丹仙 |
蚊帳に寝て昭和の風のむすぶ夢 英治
遠景に富岳を入れて茅の輪立つ 芳生
産土神の茅の輪をくぐり留学へ 鞠
圓朝と八雲枕の昼寝かな 馬客
鉄の帳ある憂さや夏祓 素蘭
手を高く振りて蓮池越しの恋 馬客
沼神の化身わきたつ蓮の池 松風子
冷えメロン皆人並みの顔になり 松風子
絵日記へゴーヤ簾の影の濃く 鞠
不忍池に雨こそよけれ蓮の花 柊
蓮池の音拾はむとまた一人 英治
祓へども夏越し難き瓦礫かな 丹仙
大股に就活の娘の夏越かな 英治
夏祓清々として身ひとつ あや
夏ばてはせず温度差の少なくて 明子
蓮池の日暮れを告げる牛蛙 悦子
この夏は魔法の切れしだたの箱 あや
蓮池を雨軽やかにとうりゆき 翔河川