投句: | 芳生、柊、あや、鞠、春愁、白馬、水、松風子、雛菊、素蘭、英治、素人、治男、明子、丹仙 |
選句: | 松風子、鞠、英治、雛菊、水、芳生、柊、あや、白馬、春愁、素蘭、馬客、明子、丹仙 |
敵機消え安堵の空に赤とんぼ 芳生
あの夏の吾等愛国挺身隊 鞠
ニッポンのゴッホと叫ぶ佞武多かな 丹仙
灯が入り血潮みなぎる佞武多かな 雛菊
にぎにぎは江戸町言葉お中元 素蘭
盆礼や恩師のこゑの若かりき 芳生
かぼちゃ食う国民学校同窓会 水
待っているわけではないが来ぬ中元 素人
蒼過ぎる空の痛さや蝉しぐれ 春愁
お中元来るも送るも家族のみ 白馬
かなかなや空気となりて民主主義 英治
雑音の混じる玉音百日紅 素人
新聞ほどく中元は山の幸 雛菊
疎開地に父軍刀を携えて 白馬
月笑ふ佞武多跳人の腰のばね 芳生
佞武多見る蝦夷の血筋綿々と 松風子
八月のあつけらかんと正午かな 素蘭
母の故国八月の意味を子に教へ あや
みちのくの夜を灯してゆく佞武多 素人
縄文の地賑はしき佞武多かな 素蘭
中元や甲乙丙丁母評す あや
ガガシコに跳ねる浴衣や五所川原 春愁
津軽衆の目鼻だち持ちねぶた山車 明子
茄子の馬一番若き父先頭 柊