投句: | 素蘭、芳生、明子、あや、白馬、馬客、翔河川、春愁、柊、水、鞠 |
選句: | 鞠、春愁、芳生、あや、柊、英治、白馬、素蘭、水、馬客、翔河川、明子 |
草の花蔓持つものは絡みあひ 明子
ひとり行く木道の左右草の花 鞠
秋遍路名も遍歴も語らずに 春愁
温かき声を纏ひて秋遍路 あや
立板に水の過ち菊枕 素蘭
秋遍路夕日拝みてゐたりけり 明子
雛壇に秋の風吹く顔いくつ 馬客
御霊つれ瓦礫分け出で曼珠沙華 翔河川
満ち足りた孤独と遊ぶ薄原 翔河川
うつかりの本音花火と上げにけり あや
大声は長命なりと生身魂 柊
草の花葉先潮焼けしてをれど 明子
こぼれ種離れ離れに草の花 水
職を辞し菩提寺からの秋遍路 鞠
曼珠沙華言霊を吐く舌の先 春愁
草の花机上に置いて一詩人 柊
草の花茶室の一期演じをり 春愁
草の花結んだ仕掛けふたつみつ 白馬
雑草と言う草は無し花千草 馬客
すいと来て頬舐りたる蜻蛉かな 芳生
沈黙は金と悟りて秋国会 水