投句: | 雛菊、鞠、松風子、素蘭、白馬、芳生、英治、素人、馬客、翔河川、柊、あや、明子、春愁、丹仙 |
選句: | 柊、芳生、白馬、雛菊、春愁、鞠、英治、翔河川、あや、馬客、素蘭、松風子、素人、明子、丹仙 |
パラグライダー装へる山傾けて 春愁
産みたての卵取りあぐ寒き朝 松風子
粧へる山懐に観音堂 明子
朝寒の雨戸きしませ喜寿の息 英治
十月や孫と母校へ綱引きに 鞠
別れ来し身にはろばろと山粧ふ 丹仙
朝寒や一椀の粥しみじみと 芳生
金婚の旅や秘湯の山粧ひ 鞠
身体髪膚虫干すごとく日に曝す 松風子
街あげて体力測定天高し 素人
アキレスに踵ありけり鵙日和 素蘭
朝寒や夫婦揃わぬめし茶碗 馬客
朝寒や露天野菜の佇まひ あや
あの山のかの渓の夢山粧う 馬客
青蜜柑フォークダンスの手の温み 春愁
朝寒し寝覚めの後の小半刻 白馬
朝寒の歩道に鳥の骸かな 柊
朝寒に深呼吸する河童かな 丹仙
朝寒や竈にご飯の炊ける音 素人
天晴や山粧へるいろは坂 柊
大方の山粧ひて父母の亡し 英治
ハドソン川山粧へば帯のごと あや
山粧ふ穢土にいろはの涅槃坂 素蘭
指揮官の孫の勇姿や天高し 白馬
ピストルに脅迫されて秋走る あや