投句: | 白馬、芳生、春愁、鞠、素蘭、松風子、柊、翔河川、英治、馬客、素人、あや、明子 |
選句: | 鞠、英治、芳生、素人、柊、松風子、春愁、馬客、あや、翔河川、明子、素蘭 |
初芝居親子三代高麗屋 柊
娘の晴れ着たためば香る冬薔薇 馬客
病む床に若菜の粥を運びけり 素人
絵手紙は南国の海初便り 馬客
白ショール肩に余りて二十歳かな 春愁
父母の顔描いて祖母への初便り 素人
かぎろひの丘の陽だまり若菜摘む 明子
子に見せて数へてみせて七草菜 英治
春服の青年の眉宇晴れやかに 芳生
若妻の厨に若菜清々し 馬客
若菜摘む遠く烟れる朱雀門 芳生
雑草といふ草は無し籠若菜 素蘭
父に似て下戸の大人になる今年 鞠
睦まじき仲言の葉に初便り 松風子
かのひとは逝きしと友の初便り 芳生
借り畑の若菜の生を甘く噛み 鞠
摺墨の色の嬉しき初便り 白馬
来し方を思ふ霜夜の20歳かな 松風子
さんざめく白きショールの輪のなかに 明子