投句: | 芳生、鞠、丹仙、馬客、松風子、柊、素蘭、素人、翔河川、英治、白馬、春愁、あや |
選句: | 芳生、松風子、英治、鞠、白馬、春愁、翔河川、あや、馬客、素人、素蘭 |
陋巷の路地を燻して目刺焼く 芳生
春寒や抱かせてもらふモルモット 鞠
春寒や薄き日こばむ木歩の碑 松風子
朧夜に手渡されたる贈り物 柊
春寒や一週間のピルケース 柊
春寒や指に感じる不整脈 素人
料峭や黄河を登る六六魚 素蘭
決然として目刺焼くなり妻の留守 馬客
孤独死てふ活字跳れる寒き春 芳生
清貧を貫く人の目刺かな 素人
チョコの香を秘めて春めく女学生 英治
春寒や寡夫となりし友の文 馬客
踏絵さす思いのチョコを手渡しぬ 馬客
吾がためかGODIVAの包み春浅し 春愁
ロースター目刺の煙も昭和まで あや
春愁や義理あるチョコの並びゐて 松風子
目刺食む三文文士にもならず 松風子
チョコ欲しさおべっか使う男子いて 白馬