第195回桃李4月定例句会披講

選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:春疾風、仏生会、新入生(不言題)

題詠または当季雑詠

兼題T 春疾風
兼題U 仏生会
兼題V 新入生(不言題)

4月15日(日) 投句開始
4月22日(日) 投句締切・翌日選句開始
4月29日(日) 選句締め切り
4月30日(月) 披講

投句: 春愁、白馬、芳生、あや、松風子、素蘭、翔河川、愛子、柊、馬客、英治、治男、明子、鞠、丹仙
選句: 鞠、芳生、英治、柊、春愁、馬客、松風子、素蘭、あや、治男、白馬、明子、愛子、丹仙

披講

・9点句

春の鳥あなたの言葉で鳴けばよい  あや
<芳生(天)>
愛情を春の鳥に託したところがよい。

<英治(天)>
それぞれの鳴き声を楽しみたい。

<素蘭(天)>
 フランチェスコの鐘のめぐりに


・7点句

花ひとひら付けピカピカのランドセル  馬客
<鞠(地)>
花吹雪を浴びながら登校する一年生、背幅に余るランドセルが艶やか。

<柊(天)>


<松風子(人)>
花ひとひらに、新入生の新鮮味が感じられます

<あや(人)>
入学おめでとう! と声を掛けたくなります。


・6点句

花咲ける校門潜る第一歩  柊
<芳生(人)>


<松風子(地)>
いかにも明るい入学の日の感じがでています

<愛子(天)>
晴れやかな親子 晴れやかなこのひと日 桜咲く校庭への一歩 おめでとうございます


・5点句

中天に大き昼月仏生会  芳生
<素蘭(地)>
昼半月でしたね、あの日のような…

<治男(天)>
 釈尊の降誕を祝す様に、昼月が出ている。
 良いところを発見して、旨い表現です。

花祭り嬰の掌にはや運命線  春愁
<鞠(天)>
初子の掌に、生命線・知能線より遙かにはっきりと運命線が在った。

<柊(地)>



・4点句

境内に子どもの笑顔仏生会  柊
<あや(地)>
仏さまの見守るあたたかな感じが出ています。

<愛子(地)>
日ごろ見る事のない子らの行列、、幼稚園児の年中行事に組まれている聞く 先日見た光景

天空に鳥を散らして春疾風  柊
<馬客(人)>
確かに実景として、こんな風な瞬間をみたことがあります。

<白馬(天)>
瞬間的に渡り鳥の列が乱れて。

二年生入学式を先導し  鞠
<治男(人)>
 一年でも先輩だから、二年生が先導しているのが、
 ほほえましいです。

<明子(天)>
二年生に注目されたところが印象的です。

仏生会くもり空ゆく飛行船  翔河川
<芳生(地)>
「くもり空」が効いています。

<馬客(地)>
なんとなく長閑で、ゆるゆるとした雰囲気が出てて、
なるほど、と思いました。


・3点句

花眼今幻視の導仏生会  素蘭
<丹仙(天)>
花眼とは、「空華」とおなじく目がかすむことであるが、ここでは目の見える人が見ているものも「空」の場に開く「花」という逆説が面白い。
「花眼今幻視導」が仏生會といふ提唱になっている。

軽きもの次々走る春疾風  白馬
<あや(天)>
春疾風ですね。

学食の春やカレーにながき列  英治
<馬客(天)>
味気ない受験勉強から解放され、晴れて希望のキャンパスを
歩くを得た。
初めての学食、300円のカレー最高!。

地球儀を廻してみたり春疾風  丹仙
<英治(人)>
何となく良い感じ。

<治男(地)>
 地球儀を廻し、風の強さを実験しているようで、
 面白い句です。

ちはやぶる氏より育ち豆双葉  素蘭
<春愁(天)>
・・・は熱いうちにでしょうか

葱坊主まず整列を学びます  愛子
<英治(地)>
雰囲気あり。

<素蘭(人)>
freezeしたい head & years

春疾風目鼻おほかたさらはるる  愛子
<松風子(天)>
風のためにみずからをコントロールできなくなる様が描かれていて、滑稽味ありの句

予後の身を電柱に寄せ春疾風  英治
<鞠(人)>
この春の或日、突風、それも横風に煽られて危なかった。

<明子(地)>
風の強さが見えてきました。


・2点句

恍惚と不安を胸に桜咲く  松風子
<白馬(地)>
合格の恍惚と−−−の不安。

そのなかに見えしものあり春疾風  あや
<春愁(地)>
やや哲学的で・・・


・1点句

アタッシュケース膝にひとりの仏生会  英治
<春愁(人)>
ビジネス中にも仏心・・・か

雨やみて御堂明らむ花祭  松風子
<明子(人)>
花祭らしい明るさと思います。

手の先に大きな雫甘茶仏  明子
<愛子(人)>


中辺路を彩る悲話や春疾風  素蘭
<柊(人)>


仏生会僧の友より弔辞くる  治男
<白馬(人)>
何かちぐはぐで面白い。