投句: | 春愁、白馬、越民、柊、芳生、鞠、松風子、翔河川、馬客、素蘭、雛菊、あや、素人、丹仙 |
選句: | 英治、雛菊、白馬、芳生、越民、鞠、あや、馬客、素蘭、柊、松風子、春愁 |
出水なるもののけずいと放たれて 翔河川
埋め尽くす170000の夏帽子 雛菊
手花火の火種じぶじぶ呟きぬ 松風子
うねり立ち牛の流るる大出水 越民
稚児の太刀発止涼風起こるかな 馬客
ままならぬ天の蛇口や夏出水 素蘭
守るもの違え続ける夏狂言 あや
祇園会や町を縫ひゆく鉦の音 松風子
朝涼の背筋正して静坐かな 芳生
祇園の子鼻に汗してわらべ歌 雛菊
昨夜の夢続きて烏瓜の花 柊
打ち水やなつメロ流る祇園辻 白馬
打ち水を了へて屈託呼び戻す 越民
遠雷や急いて羹また啜る 馬客
祇園会がふたりの出遭いことしまた 素人
梅雨出水背びれ波うつ鯉の影 松風子
ふるさとへ出水見舞に急ぎけり 鞠
恩師からお呼ばれ祇園の床涼み 鞠
まだ懲りぬ経済人や夏の雲 白馬
山鉾の大きく回す京の辻 芳生