投句: | 白馬、芳生、柊、明子、素蘭、春愁、翔河川、雛菊、鞠、あや、英治、松風子、馬客、治男、丹仙 |
選句: | 鞠、芳生、柊、雛菊、松風子、英治、白馬、翔河川、馬客、素蘭、治男、あや、明子、丹仙 |
はぐれ雲道連れにして秋遍路 翔河川
筆まめの二度来る残暑見舞いかな 馬客
一輪の野の花胸に秋遍路 芳生
身に添はぬ老いてふ言葉菊の酒 芳生
頷きて微笑みあふて秋遍路 あや
断捨離を諾ふ母や秋日和 素蘭
茜さす非常階段秋暑し 素蘭
紙袋持たされて出る秋麗日 春愁
ご馳走は冬瓜の煮物三世代 雛菊
胸軋む父母への不孝秋彼岸 馬客
秋の夜連理のやうな夫婦居て 松風子
秋遍路入日を追うて歩きたり 明子
子遍路のまなざし澄むや天高し 治男
故郷の庭や秋暑の中にあり あや
発心の一途一途や秋遍路 春愁
秋暑し医者の薀蓄長々し 雛菊
秋遍路一期一会の人となる 松風子
秋遍路札所数えて山越えて 白馬
老いあまたバス待つけふの秋扇 英治
空白く濁れる漁港秋暑し 明子
旅の世話秋暑の駅に飛び交へる 芳生
独鈷水喉を潤し秋の風 柊