投句: | 白馬、鞠、芳生、松風子、素蘭、あや、柊、馬客、潮音、ぽぽな、翔河川、明子、雛菊、英治、春愁、丹仙 |
選句: | 芳生、英治、雛菊、白馬、ぽぽな、鞠、柊、あや、松風子、春愁、翔河川、馬客、潮音、明子、素蘭、丹仙 |
指ポキと鳴らして独り朝寒し 馬客
口中に柚子の香ともる一の膳 ぽぽな
蓑虫や我が細胞も汝と同じ 丹仙
朝寒のかけら啄む小鳥かな 潮音
細胞がつくる細胞銀河濃し ぽぽな
身に入むや神の領域かも知れず 明子
生命をつなぐ朗報天高し あや
遠富士へ大きくかざし柚子をもぐ 芳生
ゆれやまぬ光のなかの柚子湯かな 松風子
朝寒しまづは薬罐に火を点けて 雛菊
朝寒やわが身心を初期化する 丹仙
来るときは来るEメール朝寒し ぽぽな
素朴さを貫きて柚子高貴なり あや
柚子の香の立つ朝の椀母想う 馬客
皮手袋しても手に傷柚子を摘む 明子
瘤柚子や猫背の父の墓遠く 潮音
朝寒の素足にふれる椅子の脚 松風子
朝寒や浮足立てる永田町 素蘭
柚子ジャムを快気を込めて贈りけり 丹仙
知足とは耳貸さぬこと柚子の家 素蘭
ケータイの身震ひ頻り朝寒み 春愁