投句: | 松風子、白馬、素蘭、芳生、翔河川、鞠、英治、柊、馬客、秋童子、春愁、あや、果子、丹仙 |
選句: | 芳生、鞠、英治、白馬、秋童子、松風子、柊、あや、翔河川、馬客、素蘭、春愁、丹仙 |
子を天に送りし年の暦果つ 秋童子
掛違ふ釦の数や古暦 素蘭
悪しきことみな焚きすてむ古暦 馬客
一枚の残る暦に薄日射す 白馬
祖母のため日捲り探す歳の市 鞠
鱈ちりや小鍋立して妻の留守 馬客
寄鍋の終りは小学唱歌かな 芳生
着膨れて母校に久し投票所 英治
凩の福島に立つ弁士かな 丹仙
河豚鍋に河豚の身探す細き箸 白馬
屁をしても咎めるきみいぬ一人鍋 翔河川
寒風や破れポスターに残る顔 馬客
新暦こよみの果てはなきごとし 松風子
托鉢の僧にツリーと社会鍋 丹仙
谿渡る狩りの角笛冬の山 柊
いさかいて妻は無言で鍋磨く 秋童子
審判を仰げば降り落つ霙かな あや
政局の出口入り口虎落笛 春愁
短日や恙泣虫笑虫 素蘭
路地路地に政見響く暮の街 芳生