投句: | 春愁、松風子、白馬、ぽぽな、鞠、芳生、素蘭、翔河川、秋童子、馬客、柊、雛菊、省吾、あや、英治、治男、素人、明子、丹仙 |
選句: | 雛菊、鞠、芳生、春愁、柊、英治、松風子、白馬、あや、素蘭、馬客、翔河川、治男、明子、ぽぽな、秋童子 |
あらたまの闇に篝火火を零す 明子
痩せぎすの母に母ある小春かな 松風子
待たされて猫と暫く年始の間 英治
斑雪残されしもの残るもの あや
化学式なほそらんずる斑雪 英治
年はじめ紙に四隅の整いて ぽぽな
福笑い女三代恙なく 馬客
山の端に三日月皓と斑雪かな 芳生
我を映すややの瞳よ年始 雛菊
代替り年始に回る甥や姪 鞠
けんけんで間抜け行く斑雪 治男
ここよりは老境に入る斑雪 春愁
誰がために年改まる今年また 松風子
斑雪除染の終へし小公園 白馬
双六やひ孫の顔を見せといふ 省吾
旅がすき行くのは近所斑雪 翔河川
斑雪野を走り来る子を抱きとめる 柊
はや孫の去りしに手毬唄つづく 英治
孫談義始まる予感女正月 素蘭
喪の家にも年始の日差し変わりなく 秋童子
トンネルの渋滞解けて夕斑雪 鞠
寒椿明治生まれの女なりき 白馬
国原を飛び立つ鷺に年立てり 芳生
今年より年始は略す身内どし 馬客
好打球ロストとなりぬはだれラフ 馬客
曾孫の自慢をし合ひ女正月 鞠
稜線はまだ雲の中斑雪山 明子