投句: | 芳生、白馬、松風子、春愁、省吾、素蘭、翔河川、鞠、馬客、英治、明子、柊、雛菊、あや、秋童子 |
選句: | 芳生、英治、柊、鞠、松風子、あや、秋童子、春愁、馬客、雛菊、省吾、素蘭、明子 |
光りつつ解ける薄氷少年期 柊
結願の秩父路巡り梅見頃 明子
一輪に集まつてくる梅見かな 雛菊
薄氷に金魚の紅の透けゐたり 明子
梅ふふむ青空は眼に冷たくて 春愁
春色も包みて贈るチョコレート 松風子
陣頭の母の指さき梅見かな あや
被災地の人なき里も梅見ごろ 秋童子
うすらひを踏む子跨ぐ子動かぬ子 雛菊
もの言はずものを思はず梅見茶屋 英治
色淡き明治大正薄氷 松風子
薄氷をちょっと舐めてく子犬かな あや
お返事は薔薇芽ぐむころ眠猫 素蘭
木曽道の水場の春の氷かな 芳生
告白に苦味も少し春浅し 明子
しがらみのチヨコ置かれゐる余寒かな 英治
悠揚と鳶の輪を描く梅見かな 芳生
産土神の梅見に集ひ喜寿祝 鞠
ぎりチョコも友チョコもなく春寒し 柊
曾祖母の板チョコくばる春愉し 馬客
本命も義理もついでもなき日かな 秋童子