投句: | 春愁、素蘭、雛菊、松風子、潮音、水、あや、馬客、鞠、秋童子、英治、芳生、丹仙、素人 |
選句: | 潮音、芳生、春愁、雛菊、英治、鞠、秋童子、あや、水、素蘭、馬客、松風子、丹仙 |
みちてゆくひかりのにおいうげつかな 潮音
しょうねんはちちおやとなりいととんぼ 潮音
木道を番蜻蛉に追ひ越され 鞠
空き店の雨樋破れし雨月かな 馬客
赤蜻蛉思い出あふれ出るばかり 松風子
地下御堂香炉の匂ふ雨月かな 丹仙
敬老日七年先もお元気で 鞠
少年に野壷の悲劇ぎんやんま 春愁
とんばうに淡海の空の広さかな 芳生
名の知れぬ蜻蛉よとまれ図鑑引く 水
大虎斑たわめて毅き蜻蛉かな 丹仙
天顔を洗ひ立てたる雨の月 素蘭
雨月かなテイルランプは弧を描き 雛菊
見当をつけて見上げる雨月かな 英治
七年はながしみじかし鰯雲 英治
失恋歌ばかり雨月の歌謡ショー 鞠
虫の音の一途に鳴ける雨月かな 松風子
赤とんぼ都会の暮らし拒む母 素人
少年の瞳に今日の秋高し 馬客
月の雨手持無沙汰のひとり酒 素人