投句: | 素蘭、芳生、あや、松風子、鞠、水、春愁、柊、馬客、治男、秋童子、明子、英治 |
選句: | 芳生、英治、柊、秋童子、あや、治男、松風子、春愁、馬客、明子、素蘭 |
継ぐ人も無き田畑や草実る 馬客
つむじまで草の実だらけかくれんぼ 鞠
何処までもポプラ並木と鰯雲 柊
鰯雲このトンネルを出れば海 明子
修羅の日々もはるか彼方や鰯雲 秋童子
マドンナと肩組み走る秋高し 春愁
着ぐるみの少年ふたり鰯雲 素蘭
草の実に甲斐のみ空の深さかな 芳生
草の実や人それぞれに美点あり 治男
天高しこの健脚をくれし母 英治
はつらつと十月第二月曜日 柊
秋晴の下で体操などしてみる あや
草の実やけふもデニムの独居老 英治
走る子ら皆一等賞秋高し 馬客
復興の漁港の意気や鰯雲 馬客
犬と吾草の実つけて帰りけり 柊
鰯雲の映りて走る潮入川 治男
秋天へ老躯伸ばせば心伸ぶ 芳生
もののふの氏より育ち天高し 素蘭
留学や鰯雲へと離陸して 鞠