投句: | 春愁、芳生、素蘭、ぽぽな、鞠、柊、潮音、明子、あや、水、英治、馬客、秋童子、丹仙 |
選句: | 潮音、ぽぽな、柊、春愁、秋童子、英治、芳生、あや、素蘭、明子、馬客、丹仙 |
身のどこか日に当たりつつ厄払 ぽぽな
忘れたきこと身に棲めり牡丹鍋 英治
悪しきこと今は諾ひ厄払い (桃李) 英治
年用意さいごは海の音を聴く ぽぽな
入院の吾娘帰る日や年用意 丹仙
砥ぎ直す手打ちの刃物年用意 明子
年用意つぎつぎに飛ぶ妻の指示 芳生
心の荷ひとつ下して年用意 春愁
終電を逃してしまう冬銀河 ぽぽな
誰がためになどと詮なき年用意 英治
てのひらに金のいろがみ春仕度 潮音
外つ国の故郷想ふ年用意 あや
楽しみは師走のアフターファイブかな 柊
思ふこと半分にして年用意 柊
介護パスいろはにほへと厄払ひ 丹仙
車椅子廻るや母の年用意 丹仙
煮こごりや宴の終り近づきて 明子
厄はらう祠古りたる産土に 明子
カラオケや齢忘れて年忘れ 春愁