投句: | 春愁、芳生、白馬、馬客、松風子、素蘭、柊、ぽぽな、翔河川、素人、あや、鞠、英治、雛菊、明子、秋童子、治男 |
選句: | 芳生、あや、素人、英治、柊、雛菊、秋童子、馬客、翔河川、ぽぽな、素蘭、治男、明子、春愁 |
仮の世を仮に祝うて小豆粥 春愁
鍬始活断層の眠る地を 松風子
的射抜く音響きけり弓始 素人
わらんべの丸の一字の筆始 芳生
小正月障子の影の笑ひ聲 松風子
子を背の原発デモや小正月 秋童子
手ざわりのよき木の机年始 ぽぽな
変哲もなき日なりけり小正月 素蘭
老妻はなにするでなし小正月 素人
ひたむきに襷をつなぐ寒の街 芳生
途切れたる襷身を切る風飄々 素人
味噌汁の旨さ新し小正月 鞠
息白く郷の走者を待ち続け 鞠
戦世にしてはならじと年始め 秋童子
累ねきて名残の仕事始めかな 英治
9条のたすきつないで寒の街 秋童子
日没は四時四十五分小正月 翔河川
ノルマはや身に迫りをり小正月 英治
みづみづし歌会始に若きゐて 明子
意にならぬ時の速さよ小正月 翔河川
三代の女集まり小正月 柊
襷掛けいとはん走る淑気かな 馬客
団子作ること受け継ぎて小正月 明子
山里の暮れ静かなり小正月 芳生