投句: | 春愁、白馬、素人、馬客、芳生、柊、鞠、素蘭、潮音、ぽぽな、秋童子、あや、英治、翔河川、治男、松風子、丹仙 |
選句: | 芳生、英治、柊、あや、鞠、白馬、春愁、翔河川、松風子、ぽぽな、素蘭、潮音、治男、馬客、素人、秋童子、丹仙 |
銀盤の孤独な軌跡冴返る 素人
印結ぶ仏像の手の冴返る 柊
此の道を再々入院冴返る 丹仙
雪解けの川三界に轟けり 秋童子
冴返る龍馬が墓につづく坂 芳生
就活の子を見送るや冴返る 馬客
五箇山に雪解の水の迸る 素人
七次元レベルの話冴返る 素蘭
迷解けて雪解雫の音高し 松風子
紋付の太夫過ぎ行く雪解道 柊
言い訳はソチに封じて沙羅の春 秋童子
金閣の金の耀ふ雪解光 芳生
空高くジャンプする夢春炬燵 松風子
父眠る大樹の蔭や雪解水 潮音
寝そびれてしまふやソチの夢二月 素蘭
響かせて雪解雫の朝かな あや
居ながらに冨士見る贅や雪解風 春愁
くり返し遅延のお詫び冴返る 英治
氷る夜や君国背負ふ事なかれ 丹仙
なめらかにつきさすひかり冴返る 潮音
魚は氷に上れば人は氷に競う 馬客
冴返る道を友待つ縄暖簾 あや
重圧に慄く真央の春哀し 素人
退院の日取り決まらず雪解道 丹仙
漏れ止まぬ被災の街よ冴返る 秋童子