投句: | 有季、郁美、由起、良枝、優子、真弓、絵美、真妃、花梨、重陽、葉子、悠久子、木菟、香世、朝美、池之端、楽人、雲外 |
選句: | ひとし、楽人、雲外、重陽、木菟、香世、葉子、真妃、由起、良枝、有季、優子、朝美、花梨、絵美、郁美、池之端、悠久子 |
あつくてもあなたの横で眠りたい 由起
花火より 私をミテヨ ねえあなた 朝美
その音に転寝誘う風鈴の歌 優子
夏の夜一回きりの恋心 有季
郭公鳥嘘と知りつつ騙されて 楽人
医通ひの腕にかかえし夏大根 香世
眠る児を抱きしことも夏つばめ 悠久子
縁側で スイカを食べて 種飛ばし 真弓
何気なく扇子広げて話題変へ 悠久子
つぐなはむ夏をあだしの念仏寺 木菟
紫陽花はそらの青さを盗みしか 葉子
夢でしか母に会えない18の夏 優子
片陰や甍の波のくっきりと 香世
短夜や眠り足りない顔ばかり 楽人
ゆかた姿についくぎずけで灰おちる 由起
灰が煙草つなぎとめている赤く 池之端
冷房やJAZZには似合ふ紫煙なり 悠久子
ひとことと問われ卯の花腐しかな 香世
風鈴が運んでくるよ夏の音 真妃
風鈴の音が私を夏にする 花梨
夏眠るただそれだけでもいい気分 良枝
禁煙は 健康保つ 第一歩 絵美
今年竹木漏れの大地穿ちけり 重陽
侮るな危険が一杯川遊び 優子
梅雨寒や襤褸となりて猫眠る 葉子
浴衣着て 花火をいっぱい 見に行こう 絵美
背の列に店主も並ぶ神輿かな 重陽
炎昼の須臾の休みを眠る姫 木菟
風鈴は 暑さ和らぐ 夏魔法 絵美