投句: | 素蘭、芳生、潮音、楽千、あや、秋童子、柊、春愁、素人、松風子、英治、馬客、翔河川、明子、丹仙 |
選句: | 素人、芳生、楽千、英治、春愁、あや、松風子、柊、潮音、秋童子、馬客、素蘭、明子、丹仙 |
伊之助の紫白涼しき房捌き 馬客
紅をさし仕草艶めく祭りの子 翔河川
またもとのシャッター通り祭り果つ 素人
人生の余白に祭太鼓かな 楽千
凡俗に生くるは楽し夏祭 素蘭
脱力をかたちにしたる鯉幟 松風子
夏川を流れゆくなり触れ太鼓 松風子
谷戸の天競ふものなき幟かな 春愁
太鼓打ち火祭の炎をいや煽る 芳生
夏雲や街中を練る触れ太鼓 芳生
幟立ついまだ瓦礫の残れる地 素人
澎湃と源氏の里の武者幟 芳生
薫風も相撲甚句に唄はれて 明子
祭待つ神輿の金具磨き上げ 明子
やうやうに髻結へて花豌豆 春愁
阿武隈の流れの上の幟かな 丹仙
刑天の口は臍なり日雷 素蘭
セルリアンブルーの空に夏燕 柊
ながらふる世のさびしさよ祭笛 英治
吹く風は大地の息吹き鯉のぼり 潮音
祭囃子一夜名残りの京ことば 春愁