投句: | 芳生、楽千、柊、素人、素蘭、潮音、松風子、省吾、馬客、秋童子、雛菊、英治、明子、あや、春愁、丹仙 |
選句: | 雛菊、楽千、英治、あや、芳生、省吾、秋童子、素蘭、春愁、松風子、素人、柊、潮音、馬客、明子、丹仙 |
梅雨明けやまだ物言わぬままの妻 省吾
姫百合の塔光りけり梅雨の闇 丹仙
山襞に雲の群立ち梅雨明ける 芳生
のびやかにのばす子の手や真夏空 潮音
サングラス外しいつもの好々爺 柊
梅雨明や怒涛真白に砕けゆく 楽千
海よりの風なまぐさく梅雨明くる 潮音
サングラスはずしたときの世の白さ あや
梅雨明や登校の子等声高く 馬客
日本丸総帆展き梅雨明くる 春愁
まず総理から前線へ心太 雛菊
明日は梅雨明くるてふ日の暗さかな 明子
石庭は黙して語る梅雨の明け 丹仙
戦はず行く夏の海小判鮫 楽千
梅雨明やかっと見開く俳句の目 松風子
長刀の鉾立つ先の青き空 潮音
夏シャツの講師メモ見て憲法論 柊
ランナーの駆け引き探るサングラス 雛菊
戦なき夏空忽と暗き雲 芳生
木曾駒の天辺に立つサングラス 芳生
蝉時雨弟庇う兄ありて 馬客
太陽も原子力なりサングラス 丹仙
誰ぞまたこの世ねじ曲げ夏の闇 秋童子
角出せと蝸牛囃す男たち 松風子
梅雨明けや土に触れざる終の日々 英治
捩り花論を尽くさう第九条 春愁
サングラス外せばやはり人の顔 楽千