投句: | 松風子、素蘭、春愁、楽千、芳生、柊、ぽぽな、秋童子、省吾、白馬、馬客、あや、英治、潮音、明子、素人、丹仙 |
選句: | 楽千、芳生、春愁、白馬、ぽぽな、潮音、松風子、素蘭、柊、英治、あや、秋童子、素人、明子、省吾、馬客、丹仙 |
ひとつ癒えひとつまた病み秋の風 英治
見えぬ風集めて揺るるこぼれ萩 松風子
田仕舞の煙の昇る峡の村 柊
ゆるゆると忘却曲線秋の風 春愁
爽やかや九条を持つ国に住み 明子
勇敢なアジアの少女秋の虹 柊
秋の燈を暮らしの隅に点しけり 松風子
コスモスや遠き浅間に煙立つ 楽千
秋風やノートの余白走り書き 素人
暮の秋煙のようなピアノ曲 ぽぽな
秋風や始発待つ人皆寡黙 馬客
巡礼の行くや色なき風の中 素蘭
せせらぎにあがる水煙小鳥来る 潮音
どちらへの声あり菊を焼く煙 英治
残り蚊や風に任せて右左 省吾
昼も夜もあを天高しLED あや
風に色つけたる絵師の消えし空 潮音
9条を世界に推して待つ夜長 秋童子
ギリシャ風サラダに昼の月を足す ぽぽな
紫煙てふ言葉古びて色葉散る 白馬
満天の星に加わる秋ともし ぽぽな
朗報に破顔一笑天高し 素人
暮の秋なにかが煙のやうに消え あや
秋哭す煙の白き御嶽山 丹仙
噴煙や嶺ひと飲みに秋の昼 秋童子