投句: | 素蘭、楽千、芳生、省吾、松風子、敢且、糊拝、白馬、あや、秋童子、翔河川、柊、馬客、英治、素人、明子、春愁、丹仙 |
選句: | 楽千、芳生、柊、素人、英治、春愁、あや、素蘭、松風子、翔河川、秋童子、馬客、省吾、明子、丹仙 |
日だまりに位牌くつろぐ煤払 秋童子
煤払心の塵も掃きにけり 松風子
秒針の音の聞ゆる師走かな あや
煤払して寂光の観世音 楽千
日に遊ぶ暮の書斎の微塵かな 芳生
異国語の飛び交ふ師走魚市場 素人
冬ざれの荒野のごときまつりごと 松風子
わが家ではルンバに託す煤払 素人
次世代に付け廻したる師走かな 丹仙
常設の骨格模型煤払 明子
煤払ほどほどにして早寝かな 柊
度の過ぎた仕事に病める子に師走 秋童子
舟山に上る気色や水涸るる 素蘭
改憲の幟隠して冬の陣 秋童子
籤一枚買うて師走のどん詰り 楽千
ストーブのむなしき炎や投票所 省吾
大仏もこそばゆそうに煤払い 翔河川
母娘妻病床にあり煤払ひ 丹仙
むざむざと権利放棄のひなたぼこ 馬客
いろいろなことが終わりて師走かな 省吾
思ひ切り霜柱踏み答待つ 柊
子どもの手借りて師走の買物に 柊
テロップが震度伝える師走空 松風子