投句: | 素人、白馬、素蘭、楽千、芳生、松風子、春愁、柊、馬客、英治、あや、翔河川、秋童子、治男、丹仙 |
選句: | 楽千、白馬、あや、芳生、馬客、素蘭、松風子、英治、柊、春愁、秋童子、素人、治男、丹仙 |
初日記この白さより始まりぬ あや
横顔の凛々しき女弓始 素人
去年今年母の襁褓を換へにけり 丹仙
屈せずに揶揄し続けて土竜打 素人
ともかくも笑顔の仕事始めかな 英治
工事場のマンモスクレーン去年今年 柊
益軒の訓に始まる初暦 芳生
寒の闇ベンは剣より強くあれ 春愁
木枯や始祖鳥にある風切羽 楽千
高々とペンかざす人パリは凍つ 秋童子
ぬばたまの夢より現筆始 素蘭
病臥す母に新年始まらず 丹仙
危ふげに時はめぐりぬ去年今年 松風子
媼らも紅ほんのりと謡初 馬客
薬あまた確かめて呑む去年今年 英治
去年今年老いゆく吾を客観視 素人
去年今年こころはいつも冒険者 翔河川
戦雲とテロ案じつつ冬籠る 芳生
柏手を打つ為に出す懐手 柊
蔑まれかつと目を剥く寒鴉 英治
表現の自由と品格おらが春 白馬
無名でも有名でもなく去年今年 白馬
夢はじめ二夜続きのサスペンス 春愁
狼藉の百鬼夜行や闇の雪 松風子
モナリザの皴また深む去年今年 春愁