投句: | 柊、楽千、芳生、松風子、愛子、素蘭、馬客、秋童子、春愁、あや、英治、素人、明子、丹仙 |
選句: | 楽千、芳生、素人、柊、あや、春愁、秋童子、素蘭、英治、愛子、馬客、明子、松風子、丹仙 |
少し酔い少し狂いて花見かな 秋童子
狐面花見の人の中を行く 楽千
アステアのステップ軽ろしイースター 馬客
まわり道した子に風の光る朝 あや
相容れぬ論敵なれど花莚 馬客
麗日や呪文のように「手はお膝」 愛子
ランドセル色とりどりに山笑ふ 素蘭
今日雲の白さひときは復活祭 明子
古希過ぎて学ぶ初心の桜かな 丹仙
すこやかな箸三膳の花見かな 丹仙
花見して思ひ残すは何もなし 素人
復活祭ひとりを乗せに回るバス 愛子
絵手紙に真つ赤な卵復活祭 素蘭
選り抜きの取りたて卵復活祭 春愁
勝ち抜きし者へ褒美の花吹雪 素人
桜咲く校門は毋の手を放し 柊
花に酔ふアンクルトリスひょっこりと 春愁
フクシマにやつとの復活小女子漁 秋童子
復活の櫻を讃ふ破顔かな 松風子
この式も母を泣かせて菜種梅雨 英治
散会のこのままは惜し花の宴 芳生
春眠へ誘ふ鳩の含み声 芳生
塵界をへだて座敷の花見酒 松風子
病室の母に花見の首尾を告ぐ 英治
ぴかぴかの詰襟祝ひ山笑ふ 芳生