投句: | 松風子、楽千、素蘭、芳生、愛子、英治、馬客、柊、翔河川、春愁、秋童子、雛菊、明子、あや |
選句: | 松風子、楽千、雛菊、柊、あや、素蘭、芳生、英治、愛子、馬客、秋童子、翔河川、白馬、明子、春愁 |
我に添ふ影の身の丈夏真昼 素蘭
炎昼の地べたに残る子供の絵 明子
睡蓮やこの世を覗く池の鯉 楽千
未草閉ぢて水面も昏れにけり 愛子
炎昼や身に玉音の置きどころ 英治
炎昼にかつと目を剥く仁王像 芳生
兜太の字掲げて抗議街灼くる 明子
炎昼や心頭滅却して吐息 楽千
兜太の字掲げ炎暑を歩きけり 雛菊
納得の戦などなし原爆忌 あや
炎昼の影漆黒に切り取らる あや
この先は瀧と名を変え落下する 愛子
懲りしものみんな世になし終戦日 英治
炎昼や叩けば動きだす時計 春愁
国会の持論空転青みどろ 春愁
睡蓮の風に行方をゆだねけり 翔河川
睡蓮の水底にゐて冥王星 英治
日盛の睡蓮つんと澄ましおり 秋童子
良い戦争?悪い戦争?百日紅 楽千
じわじわと剣呑な世に蟇のこゑ 芳生
睡蓮や雨雲低き山の湖 芳生
昼過ぎの日差は静か未草 明子