投句: | 楽千、素蘭、松風子、芳生、柊、英治、馬客、素人、愛子、白馬、春愁、秋童子、翔河川、明子 |
選句: | 楽千、芳生、松風子、素蘭、秋童子、柊、英治、翔河川、素人、愛子、白馬、明子、馬客 |
かくしごと打ち明けそうな望の夜 翔河川
川底の石の歳月秋日射る 愛子
ニュートリノ飛騨でお縄の星月夜 秋童子
寡夫ひとり草庵に座す良夜かな 素蘭
望の夜をわが分身のかげと居り 英治
朝寒や残りカレーを温め食う 馬客
1億の標語またもや朝寒し 秋童子
木の股に猫坐りゐる今日の月 芳生
受賞者に亡妻を語らせ十三夜 英治
積年の辛苦の果てや新酒酌む 松風子
望の夜の地霊は森に踊り出す 楽千
望の夜や胸にある翳うすれゆき 松風子
望の夜フリスビー月に投げ上げる 翔河川
ゆるやかな二胡の音色を望の夜 柊
朝寒や尻にノズルのこそばゆい 春愁
朝寒や手足畳みて猫眠る 明子
望の夜や赤子の頬に触れてみる 素人
望の夜や裏窓に脚高々と 春愁
望の夜や指先で裂く分包紙 愛子
朝寒の懐に抱く子犬かな 柊
朝寒や晩学未だ届かざる 楽千
薬掘る生命あるもの皆救ひ 明子