投句: | 素蘭、楽千、芳生、素人、秋童子、白馬、愛子、馬客、春愁、翔河川、英治、柊、明子、丹仙 |
選句: | 芳生、楽千、柊、秋童子、雛菊、春愁、翔河川、白馬、英治、素人、馬客、愛子、素蘭、明子、丹仙 |
雪しろの幅一杯に最上川 秋童子
春なれや川浪に日の踊れるも 明子
春の川河童のクゥはまだ眠る 丹仙
別れ惜しみて朧夜を歩き継ぐ 明子
朧夜や合鍵持たぬ鍵の穴 愛子
お返しを期待せず待つ春ショール 馬客
洛中を貫く川の花筏 芳生
対岸に手を振るひとも朧かな 楽千
入試済む娘にそつと白きチョコ 丹仙
啓蟄の詩心蠢きそめにけり 芳生
馬車でゆく北上川の花の土手 素人
大川の両の岸辺の桜かな 素蘭
朧へと汽笛一声カシオペア 英治
風光る畦川の底うすみどり 春愁
生真面目な男の返す桜餅 明子
義理チョコへ返す本チョコ春うらら 楽千
水害の痕そのままに春の川 馬客
獣めく岩礁をちこち海朧 春愁
口角をあげて卑弥呼の春よ春 春愁
故郷に墓を残して朧かな 柊