投句: | 楽千、白馬、芳生、鈴居、松風子、春愁、柊、素蘭、翔河川、英治、馬客、秋童子、素人、丹仙 |
選句: | 芳生、柊、楽千、春愁、秋童子、鈴居、素人、松風子、英治、白馬、翔河川、素蘭、馬客、丹仙 |
かなかなや敗戦の日の遠き聲 丹仙
人生はトライアスロン風灼くる 春愁
蜩や千鳥ヶ淵に鳴き止まず 秋童子
あゐよりもあをきあがほ咲きにけり 素蘭
朝顔の観察日記途切れ勝ち 楽千
一枚のメダルに透ける汗の日々 芳生
かなかなや又一日を重ね得し 馬客
紅強く引きてレーンの秋に立つ 馬客
朝顔の紺咲き満ちて廃家かな 芳生
残生は加速の兆し夕かなかな 春愁
朝顔にけふの水やる独居老 英治
朝顔のにぶき光をはらみおり 翔河川
朝顔の日に衰へぬ紺の淵 松風子
今着いた着地マットは地の向こう 鈴居
かなかなやあららぎ戦ぐ風曜日 素蘭
銀やんま制していたりリオの空 楽千
朝顔に幼き日々の見え隠れ 秋童子
朝顔の遊び蔓へと手を伸ばす 柊
あさがほの朝に道を聴きにけり 丹仙
かなかなの幽けきこゑの遥かより 芳生
かなかなや今は昔のおらが駅 英治
蜩の余韻浄土と繋がれり 翔河川
蜩や伝うべき言けふも無く 白馬
若人にメダルの色を越えた汗 鈴居