投句: | 楽千、鈴居、素蘭、松風子、秋童子、馬客、柊、芳生、白馬、英治、素人、春愁、明子、丹仙、翔河川 |
選句: | 楽千、芳生、鈴居、素蘭、秋童子、柊、春愁、英治、白馬、松風子、馬客、翔河川、明子、丹仙 |
余生てふ長き休暇や草の花 芳生
颱風の折り目正しく曲がり来る 松風子
休暇明け横顔少し大人びて 明子
伴走者心一つに秋の路 馬客
美しき義足の駆けて休暇果つ 丹仙
低く来て仏足石に秋の蝶 柊
山焼けも海焼けもゐる休暇明け 松風子
障害を忘れ見とれる秋夜かな 秋童子
仮定法過去はもう過去天高し 素蘭
学寮の窓に明かりや休暇明け 柊
傷害をものともせずにみのる秋 素人
蔓揺るる子河童すがる秋出水 春愁
死ぬ迄の大型連休小鳥来る 楽千
颱風の眼のなかにゐるしじまかな 芳生
天高し育休とりてやや不安 白馬
夏の果てかひがら骨の砂はらふ 春愁
無念さを食いちぎりたり秋の空 翔河川
ガイド紐二人で持ちて金ひとつ 鈴居
逆境に生きるを恃む下り鮎 松風子
颱風は過ぎしと聴きてラジオ消す 馬客
寝て起きて食べて遊行し休暇果つ 秋童子